〜ホルモンバランスと卵子の質を守る食の選択〜
妊活中、どんな食べものを選ぶかで、ホルモンや卵巣の働き、着床環境までが左右されること、知ってる?
今回は、栄養学的にも科学的にも「できれば控えておきたい食品」を3つ、研究の裏付けとともに紹介するよ。
🍰 ① 甘いもの(精製糖・人工甘味料)
血糖値が急上昇するような高糖質の食事は、
インスリンを過剰に分泌させ、やがてインスリン抵抗性を引き起こす。
インスリン抵抗性は、ホルモンバランスを乱し、排卵障害や不妊のリスクを高めることが報告されている(Liu et al., 204)。
特に、卵巣におけるアンドロゲン過剰を引き起こすため、
卵胞の発育や排卵のサイクルが不安定になる可能性がある。
🍟 ② 揚げ物(高温調理食品)
ポテトや唐揚げなどの高温調理された食品には、
アクリルアミドという有害物質が発生する。
これは神経毒性・生殖毒性があるとされており、
妊娠中の摂取で胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性が報告されている。
「妊娠中のアクリルアミド摂取は、出生体重の減少や早産リスクと関連する可能性がある」
という大規模なコホート研究も存在する(Olsen et al., 2022)。
また、こうした食品には AGEs(終末糖化産物)も多く含まれ、
老化・炎症・卵子の質の低下に影響を与えると考えられている。
🍞 ③ グルテン(小麦製品)
グルテンは体質によっては、炎症や腸のバリア機能低下を引き起こすことがある。
特に、未診断のセリアック病(グルテン過敏症)の女性は、
妊娠率の低下・流産・早産のリスクが高まるという報告も(Kumar et al., 2011)。
また、グルテン摂取が腸内環境を乱し、
妊娠に必要な栄養素の吸収効率を下げる可能性も指摘されている。
✨まとめ
妊活中は、上記3つを「完全に避けるのではなく、賢く距離をとる」と意識すれば良いよ。あまり神経質になると、ストレスも妊活には良くないから。
ちなみに私はもともと甘いものが好きではなかったので、甘いものを控えるのは問題なかった。でも、出産後に好みがガラッと変わり、甘いものが好きになった🤣 人間の体って面白いねー。
控えたいもの&なぜ?
甘いもの:インスリン抵抗性 → ホルモン乱れ
揚げ物:アクリルアミド・AGEs → 生殖毒性&炎症
グルテン:腸の炎症・栄養吸収阻害 → 妊娠リスク上昇
📖 参考論文
Kumar, N., et al. (2011). Celiac disease and reproductive health.
Journal of Clinical Gastroenterology, 45(7), 598–602.
Liu, J., Wang, Y., Zhang, H., Li, X., & Chen, Y. (2024).
Insulin resistance and its impact on female fertility: A mechanistic review.
Frontiers in Endocrinology, 15, 1288326. https://doi.org/10.3389/fendo.2024.1288326
Olsen, A., Christensen, J., Outzen, M., Bräuner, E. V., Frandsen, H., & Frederiksen, K. (2022).
Dietary intake of acrylamide and risk of adverse pregnancy outcomes in the Danish National Birth Cohort.
Environmental Health Perspectives, 130(2), 027002. https://doi.org/10.1289/EHP10385